シンガポールから隣国のマレーシア・ジョホールバルへ、この数年間のうちに10回ほど往復しました。
時間帯のピークを外せば片道60〜90分前後と近く、交通費も家族4人で数千円程度なのでお手軽です。
シンガポール⇔ジョホールバルの国際タクシーの最新情報をまとめているページがないので、2025年時点の情報をシェアすることにしました。
※参考:執筆時点のレートは、1SGD=約110円、1RM=約35円です。
このページの内容
国際タクシーのメリット・デメリット
・メリット:ハイヤーより安い、乗ったままで出入国できる、事前予約は必要なし
・デメリット:ドアtoドアではない、バスより高い
はじめに、国際タクシーのメリットとデメリットに触れておきたいと思います。
シンガポール⇔ジョホールバル間は、「バス・鉄道・国際タクシー・ハイヤー」が一般的な選択肢となります。
鉄道は1〜4週間前に予約を入れておかないと、希望の便を予約することは難しいので、ツーリストには厳しいと思います。
一人か二人旅で荷物が多くなければバスで良いと思いますが、バスは出入国のときに徒歩で移動し、バスの乗り換えなどがあります。
ハイヤーは事前予約が必要ですが、ドアtoドアの移動ができるのでかなり便利ですが、片道90SGD〜の費用がかかります。
国際タクシーは、乗降場が決められているため、ドアtoドアの移動はできないものの、ハイヤーに対して3〜5割の費用を抑えることができます。ハイヤーと同じく、車に乗ったまま出入国できるので、大きな荷物や子どもとの旅行の場合でも快適に移動できます。
タクシーは4名乗車までですが、ハイヤーは荷物を考えなければ5人以上の車種を選択できるので、5人以上であればハイヤーが良いでしょう。
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筆者は、一人のときはバス、家族(未就学児2人)と移動するときは国際タクシー、旅行繁忙期はハイヤーを活用することが多いです。
シンガポールからジョホールバルの国際タクシー
シンガポール側の国際タクシー乗り場は、ブギス(バンサンストリート タクシースタンド / Ban San Street Taxi Stand)にあります。
MRT最寄り駅は「ブギス駅」または「ジャラン・ベサール駅」で、徒歩5分程度です。
余談ですが、クイーンストリート バスターミナルも隣にあるため、ここからバスに乗って、国境を越えることもできます。
料金について
シンガポールのブギスからジョホールバルのラーキンまでの料金は60SGDです。
相乗りを希望することができ、4人揃えば1人あたり15SGDで乗車できます。
マレーシアのタクシー限定ですが、ブギスからジョホールバルの指定の場所まで70SGD〜です。
シンガポールのタクシー限定ですが、事前予約すればシンガポールの指定の場所からラーキンまで80SGDです。
マレーシアのタクシーはブギスでのみ乗車でき、シンガポールのタクシーはラーキンでのみ降車できます。
所要時間
バンサンストリートからラーキンまで、平日昼間で60分程度です。
通勤時間帯や週末は、2〜3倍程度の時間をみておきましょう。
旧正月などの大型休暇の際は、さらに時間を要するでしょう。
乗車方法
事前に、デジタル入国カード「MALAYSIA DIGITAL ARRIVAL CARD (MDAC)」を登録しておきましょう。
タクシー(上の写真参考)に近づくと、「どこまで行く?」と声をかけられるので、「ラーキン」または「◯◯ホテル」等を伝えましょう。Google MAP等で目的地を表示すると、スムーズです。
料金を確認してから、タクシーに乗車し、降車時に料金を支払ます。
ジョホールバルからシンガポールの国際タクシー
マレーシア側の国際タクシー乗り場は、ジョホールバス ラーキン タクシーステーション(Larkin Taxi Station)にあります。
Grabでアクセスするのが一般的です。
大きなバスターミナルでもあるので、マラッカやKLからのバスもここに集まります。
料金について
ジョホールバルのラーキンからシンガポールのブギスまでの料金は120RMです。
シンガポールのタクシー限定ですが、ラーキンからシンガポールの指定の場所まで60SGDです。
特定日(祝日等で混雑する日など)は、追加料金が必要な場合があります。
乗車方法
事前に、デジタル入国カード「SG Arrival Card (SGAC)」を登録しておきましょう。
タクシー(上の写真参考)に近づくと、「どこまで行く?」と声をかけられるので、「ブギス / バンサンストリート」または「◯◯ホテル」等を伝えましょう。Google MAP等で目的地を表示すると、スムーズです。
料金を確認してから、タクシーに乗車し、降車時に料金を支払ます。
国際タクシー利用時の注意点
経験を元に、国際タクシー利用時の注意点をアドバイスしたいと思います。
シンガポール側は基本的に安全ですが、マレーシア側でイレギュラーな事例が多いです。
・入国カードは、タクシー乗車前に用意しておきましょう。
・国際タクシーは、黄・赤・青色など様々な車種がありますが、上の写真のような表記があるので確認しておきましょう。
・乗車前に料金を確認してから乗車し、ナンバーを控えておきましょう。
・タクシー乗り場以外で声をかけてくる輩は白タクの可能性が高いので、ご注意ください(特にマレーシア側)
・道路が混雑するかもしれないので、トイレは事前に済ませておきましょう。
・お釣りはないと言われる可能性があるので、先に細かい現金を用意するか、お釣りを貰えるか確認しましょう。
・子どもはチャイルドシートがなくても乗れますが、シートベルトが壊れている車両も3回くらいありました。スピードも出るので、ご注意ください。
・出入国の際、パスポートにスタンプが押されているか、念の為に確認しておきましょう。
まとめ|筆者の経験談
筆者は、金曜日の15時頃にシンガポールを出国、月曜日の15時頃にシンガポールへ帰国するようにしています。
往路はgrabでブギスまで行き、国際タクシーに乗り換え、ジョホールバルのルネッサンスホテルまで70SGDで連れていってくれます。
通勤時間帯や祝日の朝夕は混雑しますが、混雑する時間帯を外せば、所要時間は60分程度です。祝日の場合でも概ね90分程度で、120分以上かかったことはありません。
タクシーやハイヤーは、他の車両と情報を交換しており、その日最短のルートを選択しているように思います。シンガポール⇒マレーシアの国境は渋滞していますが、必ずといっていいほど、通ってはいけないバスレーンを通って、ごぼう抜きをしています(苦笑)そのため、15〜30分は時間短縮できていると思います。
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筆者のトラブルの一例として、2023年4月1日(ラマダン明けの祝日)にラーキンから国際タクシーを乗ろうとした際、タクシーが1台しかおらず、120RM(約4,200円)のはずが、90SGD(約9,900円)でないと乗せないと言われました。
交渉してもダメだったので、カウンターの人や周辺の人に聞いたところ、特定日においては特別料金を徴収するのが慣例のようです。旧正月の時は、80SGDを請求されたこともあります。それ以降、連休等で混雑する特定日はハイヤーを利用することにしました。特定日はハイヤーも料金20%増なのですが、国際タクシーに乗れないリスクよりも良いかなと思っています。
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ジョホールバルは開発も進んでいて、日に日に進化しており、美味しい店やオシャレな店もどんどん増えています。
シンガポールは物価が高いですが、ジョホールであればホテル代も外食費用も3分の1程度です。
国際タクシーなら、1人たったの15SGD〜・所要時間60分〜で楽々国境越えできるので、ジョホールバルまで足を伸ばして、贅沢するのもお勧めですよ。