海外旅行に限った話ではなりませんがフリーWiFiに接続する方や、海外旅行中に日本のコンテンツを楽しみたい(NetflixやAmazonプライムなど)方は、VPNサービスを強く推奨します。特に、フリーWiFiは何も知らずに使っているとセキュリティ上のリスクがあり、とても危険です。
この記事では、「フリーWiFiがなぜ危険なのか?」や、「国内外のコンテンツが見られるようになるのはなぜか」について解説し、安全でコストパフォーマンスの良いVPNを3つ厳選して紹介します。
▶筆者おすすめVPN3選:NordVPN(筆者利用)|ExpressVPN(ユーザー多)|MillenVPN(日本企業)
VPNとは?
そもそも「VPN」というのは「Virtual Private Network」の頭文字をとった暗号化・通信技術のことです。
通常インターネットを使うときは、他のユーザーと回線を共有してデータをサーバーなどとやり取りを行います。
一方でVPNは名前に「Private」とあるように、暗号化技術によって仮想的な自分専用の回線を再現して、通信の秘匿性を向上させプライバシーを保護、セキュリティを高めます。
また海外にいても、日本にいるかのうようにインターネットを閲覧することができます。
VPNのメリットとは
1.危険なフリーWiFiを安全に使える
フリーWiFiが危険なのは、通信経路上にハッカーが罠を仕掛けやすいポイントがあるからです。ルーターなんかはその典型です。
例えば、あなたがあるカフェAで、「Cafe-free-wifi」という名前のネットワークに接続したとします。この時に、悪意のある第三者が同じWiFiに接続するとルーターにアクセスできるので、通信を傍受することができるのです。
また、WiFiの設定によく出てくる「Cafe-free-wifi」のようなものは「SSID」と呼ばれるものですが、このSSIDというのは簡単に偽装できます。
どういうことかというと、第三者が自分のパソコンに「Cafe-free-wifi」というSSIDをカフェ内で飛ばして、そのパソコンにアクセスさせることができます。
そうすると、自分のパソコンに来た通信は当然、閲覧できますので、その内容が漏れてしまう、というカラクリです。
しかしながら、VPNを使うと、デバイス内で暗号化がなされネットワークに流されるため、悪意のある人がいても通信を傍受できなくなります。
2.海外で日本のコンテンツを閲覧できる
VPNのメリットは他にもあり、日本でしか見られない動画やサイト、サービスを海外の旅行先でも楽しめることです。
VPNには、暗号化を解除するサーバーがあるのですが、もしそのサーバーが日本に置かれていれば、サービス側は「日本からアクセスしている」と認識して、日本のコンテンツを利用できるようにしてくれます。
例えば、AmazonプライムビデオやNETFLIXの有料プランに加入していたとしても、海外からアクセスすると、ごく限られた作品しか見ることができません。
また検疫のある国(中国など)に旅行したときは、Google検索やGmail、LINE、インスタグラム、Xなどが利用できないことがあります。
これらもVPNを使うことで、海外旅行中でも楽しむことができます。
VPNの選び方&おすすめ3選
ここまで、VPNがなぜ役立つのかを説明してきましたが、それではどんなVPNにすれば良いのでしょうか?
選び方のポイントは以下の3つです。
- ノーログポリシー
- 速度
- 料金
1.ノーログポリシー
ノーログポリシーというのは、読んで字の如く「ログを残しません」というVPNサービス提供者の表示です。
先ほども紹介した通り、VPNはサービスの提供者のサーバーを経由するようになります。
結果的に、VPNを使用している間は、サービス提供者に情報が筒抜けになることがあります。
通常、サーバーを通過するとそのサーバーに「ログ」という形で、ユーザーと紐づいた形で情報が保持されますが、この「ノーログポリシー」のあるVPNサービスを使うと、そのログが残らなくなります。
つまり、この「ノーログポリシー」がしっかりしているVPNサービスを選べば、パスワードやクレジットカード番号といった機密情報を安全に、やり取りすることができるのです。
2.速度
VPNサービス選びでは、速度も重要な要素です。
先ほども話した通り、VPNサービスはサービス提供者のサーバーするため、そのサーバーの質が、実際に使った時の速度に直結します。
VPNサービスを選ぶ時は、レビューや実測値も参考に通信品質も選択の材料に入れておく必要があります。
3.料金
VPNは提供者によって料金が異なります。
1ヶ月だけの短期プランは月額1,000円を超えてきますが、2年の長期プランであれば月額396円〜と手頃です。
自宅でのネット接続もVPNを経由したほうが安全のため、長期プランをおすすめします。
無料VPNをおすすめしない理由
無料VPNはおすすめできません。
無料であるがゆえ、対応国やサーバーが少なく、データ利用の制限があったり、通信速度の遅延や、接続が不安定になることが頻繁に起こります。
また、前述の「ノーログポリシー」が曖昧なVPNも多く、情報がサーバー管理者に知られるどころか、情報を売られてしまうリスクもあります。
そうなると、フリーWiFi以上の脅威となる可能性さえあります。
以上のことから、VPNはノーログポリシーのしっかりした信頼性の高い有料サービスを契約することをお勧めします。
おすすめVPN3選
筆者がおすすめする3つのVPNサービスの比較表です。
NordVPN | Express VPN | MillenVPN | |
ノーログポリシー | あり | あり | あり |
料金 | 1ヶ月:2,070円/月〜 1年:730円/月〜 2年:480円/月〜 | 1ヶ月:12.95ドル/月(1,940円) 1年:6.67ドル/月(1,000円) 2年:4.99ドル/月(750円) ※(1ドル=150円で計算) | 1ヶ月:1,298円/月 1年:594円/月 2年:396円/月 |
対応国 | 118カ国 | 105カ国 | 137箇所 |
サーバー数 | 7,000台 | 3,000台 | 2,000台 |
同時接続数 | 10台 | 8台 | 無制限 |
返金保証 | あり(30日) | あり(30日) | 1年・2年プランはあり(30日) |
「NordVPN」価格と機能のバランスに優れる
NordVPNは、高いセキュリティと使いやすいインターフェースが魅力のVPNです。
海外からでも高速な接続が可能で、日本の動画ストリーミングサービスを視聴したい方に最適です。
SHA256による安全なインターネット環境を提供しているため、安全性が高いサービスです。
また、同時に10台のデバイスで利用できるため、家族や友人とも簡単に共有可能です。
問い合わせはメールは日本語対応、チャットは英語で24時間対応です。30日間の返金保証もあるので、安心して利用できます。
円安の今、価格と品質で一番バランスの良いVPNと言えるでしょう。管理人もNordVPNを契約しています。
「ExpressVPN」機能は良いが円安時は高い
ExpressVPNは、世界中に多くのサーバーを持ち、特に接続速度の速さで定評を持ちます。
日本のユーザーにとっても、安定したパフォーマンスが期待でき、遅延が少ないのでオンラインゲームや動画視聴におすすめです。
また、強力な暗号化技術を持つため、安全性も他のサービスに引けを取らないものとなっています。
日本語対応の24時間カスタマーサポート、30日間の返金保証もあるので、安心して利用できます。
利用料金は米ドルでの決済のため、日本円に換算すると、円安時はデメリットです。
「MillenVPN」日本企業・初心者にお勧め
Millen VPNは、日本国内の企業が提供するVPNサービスです。
コストパフォーマンスに優れていて、日本向けのサポートも充実しており、初めてVPNを利用する方にも安心なのが特徴です。
日本や海外のサーバーを選べるため、オンラインの自由度が広がります。
また、利用者の個人情報保護にも力を入れており、信頼性の高いサービスです。
長期契約であれば、1日あたり15円程度で安全なネットライフを買えるので、VPNを強くオススメします。
皆さんにあったVPNサービスを選んで、安全で快適なネットライフを海外でも楽しみましょう!
▶筆者おすすめVPN3選:NordVPN(筆者利用)|ExpressVPN(ユーザー多)|MillenVPN(日本企業)