飛行機を乗る際に手荷物を預けると、「ロストバゲージ」のトラブルに遭遇することがあります。
「ロストバゲージ」とは、受託手荷物として預けたはずの荷物が到着空港で受け取れず紛失してしまうことです。国内線では起こりにくいですが、国際線で乗り継ぎが発生する場合などに、発生する確率が高まります。
大抵は航空会社が連絡をとりながら探してくれるため、数日待てば帰ってくる場合が多いですが、帰ってこずに紛失となるケースもあります。旅行の計画が狂ったり、必要なものが失くなったりするので、そのような事故は防ぎたいものです。
その1つの解決策が「スマートタグ」(※エアタグ・トラッカー・紛失防止タグ等)で、導入するトラベラーが増えています。このページでは、スマートタグ導入のメリットを中心に、ロストバゲージを防ぐ方法を解説します。
スマートタグ(トラッカー・紛失防止タグ)とは?

エアタグ/Amazon
スマートタグとは、持ち物の位置情報を追跡できる紛失防止タグです。
Apple社「エアタグ」が有名ですが、Android用の製品も複数あります。またスマートトラッカーなど、複数の呼び方があります。
仕組みや仕様は製品により異なりますが、例えばエアタグの場合、GPSが搭載されているわけではなく、エアタグ付近のiPhoneと通信し、iPhoneの位置情報をiCloudに送信することで、どこにあるかを追跡し、地図に表示します。半径10〜15mの精度で検出できるのに加えて、音を鳴らせるので、ロストバゲージ対策にも効果があります。
旅行で使わない時は、財布に忍ばせたり、鍵につけたりすれば、紛失リスクが激減しますし、置き場所を忘れた場合も、音を鳴らせるので、すぐに見つけることができるでしょう。
スマートタグを導入するメリット
スマートタグを導入するとロストバゲージのリスクを下げ、手荷物関係でのトラブルを最小限に抑えることができます。がよく利用するシンガポール航空も、スマートタグの導入を推奨しています(※上画像)
スマートタグを導入するメリットは、
1.荷物の位置をすばやく特定できる。
荷物を無くしても「探す」アプリで位置をすぐに確認できるため、別の空港に誤送されても航空会社に見つけてもらいやすくなります。
2.航空会社に対応してもらいやすくなる
最新のAirTagは航空会社と荷物の位置情報を共有できるようになっています。正確な情報提供によって航空会社の対応を早めることで、発見の可能性が高くなります。
2.荷物の受け取りが楽
到着後ターンテーブルに流れている時に、近くに荷物があるかどうかがわかるので、受け取りもスムーズに行うことができます。
旅行者の口コミ
トランジットで預けた荷物がロストバゲッジにならないか心配やったけど、無事に貨物室に積み込まれたみたい。AirTag、使えるな。(にゃんこマークがスーツケースに入れたAirTag)#サウジアラビア遠征 pic.twitter.com/5Cw2dAUl0s
— のーちん (@ogatakapu) April 28, 2023
荷物が😭 pic.twitter.com/Z6acYr9gP4
— 伊賀くんデラックス (@obottamann) July 18, 2022
スマートタグをつけてもロストバゲッジがなくなる訳ではありません。
しかし、どこに荷物があるかが分かるので、手元に戻ってくる確率が上がるでしょう。
スマートタグ以外にロストバゲージを防ぐ方法
スマートタグもロストバゲージ対策には有効ですが、すぐにできる以下のような対策も同時に行いましょう。
1.機内に持ち込む
一番確実な方法で、特にスマホやパソコンなど紛失しては困るものや貴重品は、機内に持ち込みましょう。
2.目立ちやすくする
荷物にスカーフやハンカチを巻くなどして、他の荷物よりも目立つようにすると、見つけやすくなりますし、誤って他の人が持っていってしまうリスク等を下げることができます。
3.荷物の写真を撮っておく
荷物の写真と預け荷物の控えを撮影しておくことで、無くした荷物の特徴がわかりやすく航空会社に伝えることができます。航空会社が対応しやすくなり、発見しやすくなることがあります。
まとめ
ロストバゲージは、遭遇すると時間を大きく浪費してしまうため、大きなストレスの原因になります。
スマートタグのようなトラッカーを使うと荷物が追跡可能になり、手元に戻ってきやすくなります。
次の旅行は大切な荷物を守るために、スマートタグを使ってみるのはいかがでしょうか?
筆者も先日、ベビーカーの行方が分からなくなり(翌日自宅まで配達してくれました)、「tile」という製品を導入しています。