今回は、2歳の誕生日をまたぐ国際線航空券の賢い買い方を解説します。
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【はじめに】航空会社によってルールは異なる
国際線の幼児・小児運賃のルールは、航空会社ごとに異なります。この記事では、特にシンガポール航空、ANA、JALのルールに焦点を当てて解説します。
家族での移動はコストがかかる
筆者は現在シンガポール在住で、1〜3ヶ月に1度のペースで家族とともに日本へ帰国しています。福岡便があることから、シンガポール航空をよく利用していますが、家族全員での移動は交通費がかさむため、少しでも節約したいところです。
幼児・小児運賃の基本ルール
- 幼児運賃(2歳未満) 座席を使用しない場合、大人運賃の10%が適用されます。
- 小児運賃(2歳以上) 座席が必要となり、大人運賃の75%が適用されます。
たとえば、シンガポール航空で日本〜シンガポール間を移動する場合、2歳未満の幼児運賃は往復で10,000〜20,000円程度。しかし、2歳になると一気に7.5倍(10%→75%)となり、往復で5〜10万円の差が出ることもあります。
そこで今回は、2歳になっても、幼児運賃で搭乗する方法を解説します。
2歳になっても「幼児運賃」で乗る方法
実は、シンガポール航空・ANA・JALでは、往路の搭乗日時点の年齢で運賃が決まります。つまり、復路が2歳の誕生日を過ぎていても、往路が1歳であれば「幼児運賃」が適用されるのです。
筆者は実際に、航空券を3往復分を次のように購入しました。
<購入したチケット>
①往路:日本発(1歳)/復路:シンガポール発(2歳)
②往路:シンガポール発(1歳)/復路:日本発(2歳)
③往路:日本発(1歳)/復路:シンガポール発(2歳)
↓
<フライト事例>
フライト1:①の往路でシンガポールに行き、②の往路で日本に行く
フライト2:③の往路でシンガポールに行き、(※このあと2歳になる)①の復路で日本に行く
フライト3:②の復路でシンガポールに行き、③の復路で日本に行く
このように、往復を交互に予約することで、2歳になってもしばらくは「幼児運賃」で搭乗可能。しかも、復路は2歳なので座席が用意されるというメリットもあります。
この方法を活用することで、筆者は15〜30万円の節約に成功しました。
まとめ:知っている人だけ得をする裏技
この方法は、子どもがちょうど2歳の誕生日を迎えるタイミングでしか使えないため、活用できる人は限られますが、知っておくと非常におトクです。なお、この記事は2025年1月時点の情報に基づいています。
欧米系航空会社では「搭乗時点の年齢」で判断するケースが多く、LCCでは2歳から大人運賃を適用することもあるため、必ず利用予定の航空会社に確認してください。