福岡県・大分県の両県に甚大な被害をもたらした九州豪雨から1ヶ月以上が経過し、地元の方や関係者、ボランティアの方々の懸命な復旧作業により、被災地も少しずつ元の姿を取り戻しており、観光施設や宿泊施設は元気に営業しています。
8月上旬に被災地へ台風5号が上陸し、二次災害の可能性があるということで(結果、台風5号は東に逸れました)、応援のため被災地へ訪れる機会がありました。その帰りに、JR久大線(朝倉〜由布)を通る主要観光地を巡ってきましたので、写真と共にリポートしたいと思います。
観光復興支援として「ふくおか応援割」が開始(8月10日より順次発売)、また筑後川エリアで使える「ふっこう応援クーポン」が配布されています。お得に宿泊もできますので、是非この機会に観光してくださいね。
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九州北部豪雨から1ヶ月
※写真・記事は2017年8月8日時点のものです。
原鶴温泉|朝倉市
豪雨で泊まった朝倉名物の「三連水車」は、流木の影響で止まっていましたが、地元の方の努力もあって8月2日に再稼働しました。まるで復興に向けて元気を送るように豪快に回転し、ゆっくりと農地を潤していってくれるでしょう。周辺にある「二連水車」もお勧めなので、散策してみてくださいね。
三連水車のすぐ側にある「道の駅・三連水車の里あさくら」も、施設内外に大量の瓦礫や流木が流れ込み、大きな被害を受けました。7月5日に立ち寄ったこともあり、ニュースで被害を見たときは愕然としましたが、各関係者やボランティア方の復旧作業によって、7月25日から営業を再開したそうです。店内を覗くと、笑顔や活気があり、にぎわいを取り戻していました。私も大好物のフルーツ(ブドウ・桃・梨)をゲットしました。
一方、いたるところに瓦礫があり、被害の爪痕が残っています。
「水車公園」は現在も立ち入り禁止でした。
豪雨後もすぐに被災者に温泉を無料開放していたと聞きました。今回、原鶴温泉に宿泊させていただきました。弱アルカリ性単純泉と単純硫黄泉の2つの泉質をもつトロトロとした質感の「W美肌の湯」で知られる原鶴温泉は、どの施設も元気に営業しています。
残念なことに、待ち望んでいた原鶴夏の風物詩「鵜飼」も筑後川の状態が大きく変わったことで、平成29年度中止になったと旅館の方から伺いました。来年、再開できることを心より願っています。
筑後川温泉|うきは市
原鶴温泉のお隣にある「筑後川温泉」です(写真の左側が温泉街です)。こちらは以前、宿泊させていただいたことがありますが、弱アルカリ性単純泉のヌルヌル系で、湯上がりもお肌がスベスベする良質な温泉です。原鶴温泉とハシゴしてみてくださいね。
天ヶ瀬温泉|日田市
日田市で最も人気のある観光地の「豆田町」。城下町の面影が残る、古き良き町並みです。外国人観光客も訪れており、賑やかを取り戻しているようでした。
豆田町から500メートルほど西側に行くと、JR久大線の鉄橋が流されていました。現在、復旧作業が進められ、復旧は平成30年の夏頃になるということです。この影響で久留米と大分を結ぶJR久大線と、日田市と田川市を結ぶJR日田彦山線の一部が運行休止になり(※一部区間でバスによる振替有り)、周辺地域の経済に影響が出ています。
「天ヶ瀬温泉」には5つの共同露天風呂(川湯)があるので、温泉に浸かってきました。ドライブついでに気軽に入れるのはいいですね。3施設の温泉をめぐることができる「あまがせ温泉なんでもパスポート」もあるので、女性の方も楽しめます。
先日、日本旅行から「おんせん県おおいた特別プラン」が発売されましたので、早速宿泊予約させていただきました。
⇒天ヶ瀬温泉(日田市観光天ヶ瀬支部)
由布院温泉|由布市
由布院も豪雨前後には多くの宿泊キャンセルが出たようですが、現在は観光客で賑わっている様子でした。しかし、人気観光列車「ゆふいんの森」も8月31日まで小倉・大分経由で臨時運行するなどの影響があり、例年に比べると観光客が少ないようです。
今回、JR九大線の沿線を走行しましたが、英彦山の登山客で賑わう添田町や、小石原焼なで伝統工芸が盛んな東峰村、 国の重要無形文化財にも指定されている小鹿田焼(日田市)など、JR日田彦山線周辺も被害が深刻です。これらの地域も覚え、旅して応援・買って応援してくださいね。一日も早い復興を心からお祈りします。