熊本・大分地震により被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
九州旅行がお得になる「九州観光支援旅行券」が来月上旬(早ければ今月)にも発行されようとしていますが、一方で九州を旅行することに漠然と不安を抱えていらっしゃる方もおられると思います。
そこでその不安を少しでも解決し、スムーズに九州を旅行していただけるよう、熊本・大分を実際に旅する中で私が利用した情報や旅行の際の注意点、現在の九州の様子をお伝えしたいと思います。
熊本・大分は九州でも大好きな観光地なので、1日でも早く復興して欲しいと願っております。
※お知らせ:九州観光に便利な「九州観光に役立つ情報」ページを新設しました。熊本・大分を中心とした九州旅行にお役立てください。
【 九州観光に役立つ情報まとめ 】
このページの内容
今回旅したのは九州のこのルート
今回旅に選んだルートは、博多でレンタカーを借り、大分別府・由布院→黒川温泉→熊本市街へ抜け、最後に博多へ戻る、福岡・大分・熊本の九州周遊ルートです。
昨月から九州に滞在し取材を続けておりますが、熊本・大分県の一部地域を除いて、地震前とほぼ変わらない状況にまで戻りましたので、今回の記事では熊本・大分県に絞ってお伝えします。
1、移動手段・ルートを計画しましょう
どなたも気になるのは交通手段・交通状況ではないでしょうか。熊本・大分の一部では通行止めや、公共交通機関の運休などがあります。無計画で出発をされますと、大きな時間ロスになりかねないので、事前計画をお勧めします。
今回別府から熊本へは、途中由布院と黒川温泉のある小国町を通るルートを選びました。
(※今回のルートと上記Mapのルートは若干異なります)
大体のルートが決まったら、トヨタの通れた道マップで通行止めを確認しましょう。調べたところ、今回のルートでは「通行止め」など、問題なさそうです。(>>>福岡方面から黒川温泉には迂回が必要です)
現在(6/6)、阿蘇鉄道が運休、九州新幹線は本数を減らして運行、また一部路線バスも運休しているので、下記のリンクから出発前に運行状況を確認するようにしてください。
2、宿泊施設・観光施設の営業状況を調べましょう
別府・由布院も観光客が少しずつは戻ってきているものの、それでも厳しい状態が続いています。一部、工事や損壊した建物、ブルーシートが目立つ地域もありますが、普段通りの観光をするのには何の不自由もありませんでした。この季節は気候も良く(梅雨入りしましたが・・・)、観光客が少ないせいか静かな雰囲気で観光することができました。
別府市旅館ホテル組合連合会加盟の宿泊施設・市営温泉は全ての観光施設で通常営業を行っていますが、由布市内の旅館は一部まだ休業中です。熊本県でも阿蘇エリアを中心に休業中の宿泊施設がありますので、事前に確認をお願いします。
さて、
この日はハイキング日和の気候でしたので、私は由布岳の登山口に向かいましたが、登山口に着いてみると「入山禁止」の看板。由布岳など大分県内の一部の山では地震の影響で崩落しており、危険な状態となっているため、登山規制が行われています。
道路状況の他に、訪れたい観光施設のチェックも必須ですね。
この角度からは美しい由布岳ですが、登山口から見ると頂上付近が崩落していました。
外国人客を乗せた観光バスも戻りつつありますが、観光客は未だ以前の半分程度にも及びません。
九州の道路状況ですが、通行止めや迂回ルートを事前に調べておけば、特別に困ることはないでしょう。ただし、熊本県や大分県では落石現場や道路工事をしている地域が多く、渋滞も起こりやすくなっているため、移動時間はいつもより多目にみておくと良いでしょう。
3、余震に関して
本震から日数が経過し、余震も徐々に落ち着いてきました。とはいっても、熊本地方・阿蘇地方を中心に、震度3クラスの余震が未だに時々続いていることも事実です。あくまでも個人的な感想ですが、私自身、震災以降九州を周遊していますが、熊本・大分県の旅行に際し、過度な心配はいらないと思います。ただし、大地は度重なる揺れで疲労していますので、がけ崩れが起きそうな場所など危険な場所へ立ち入らないようにするなど、ご旅行の際は安全を意識されてください。
この情報だけ見れば「熊本県は危険」という認識となりがちですが、ここ数日だけ見ても、十勝沖(北海道)・千葉県東方沖(千葉県)・石垣島北西沖(沖縄県)で震度3クラスの地震が起こっており、日本全体が今も揺れています。したがって旅行時に限らず、どこにおられても地震に対する備えをお忘れないよう、皆様も十分にお気をつけください。
熊本市街では既に活気を取り戻しているようでした。
「九州が好きだから応援したい」、「温泉に行きたいから、復興支援になるし、九州の温泉に行こうかな」、「旅行が安くなるなら、九州へ行こうかな」など、どんな理由でも構いません。あなたが旅行することで、大きな力づけになりますよ。
追伸:ボランティアに参加される方へ
熊本市内のとあるボランティアセンターでは、その日の人員を先着順で受け付けているため、受付時間よりもかなり早くからボランティアの方々が並んでいます。定員になると申し込みを打ち切るため、先着に漏れた方はその日の手伝いがなく、呆然と帰るボランティアの姿がありました。一方で人手が足りていない地域もありますので、ボランティアへ行かれる際には、情報収集を十分に行っていただくことをお勧めします。ボランティアの方々の想いと行動に敬意を表します。
追伸2:東北地方も忘れずに
3.11で甚大な被害を受けた東北地方の観光復興も忘れてはいけません。政府は今年も東北地方の観光復興を支援すると発表しています。いつもの旅行、東北に九州に検討してみてくださいね。
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