【更新情報:7月下旬に引き続き、8月17日・18日に後楽園・倉敷・尾道を周遊しました。現地の状況を写真でレポートします。第2回目の旅行レポートはこちら】
日本は夏の本格的な旅行シーズンを迎えています。しかしながら、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)により、直接的な被害はなかった地域でも風評被害が広がっており、西日本各地で観光客が激減しているというニュースが、連日のように耳に入って来ています。
そこで、福岡からマイカーで岡山県、広島県を旅行してきましたので、お得な旅行情報やお勧めの観光情報と共にレポートします。「行ってみたい!」、「行ってみよう!」と思っていただければ幸いです。
このページの内容
#美観地区は元気だったよ|岡山県倉敷市
福岡県の自宅を出る前に、通るルートの道路情報と天気予報をチェックしました。高速道路は通行止めもなく、主要道路も問題ないようでしたが、台風12号が近づいており、帰宅できない可能性も出てきたので、安全を優先し、四国旅行については止むを得ず延期といたしました。【 道路交通情報/JARTIC 】
兵庫県出身の私は、車の免許を持つようになってから、年に1〜3度のペースで山陽エリアを観光していますが、毎回のように立ち寄る観光地の一つが、倉敷美観地区です。
美観地区も豪雨の直接的な被害は免れたものの、観光バスのキャンセル、観光客のキャンセルが相次ぎ、風評被害の打撃を受けている地域の一つです。
倉敷・美観地区は、江戸時代にタイムスリップをしたような歴史的建造物が立ち並び、美術館、雑貨店、カフェなど、とにかく散策が楽しいエリアなので、是非歩きやすい靴で訪れ、街歩きMAPを手に入れて、くまなく散策してみることをお勧めします。(夏は水分補給を忘れずに!)
美観地区のメイン通りから、奥へ行くほど”穴場感”があって面白く、有形文化財の米倉を改装したカフェや、倉敷が発祥と言われるマスキングテープが沢山並ぶ雑貨店など、きっとあなた好みのお店が見つかるはずです。
この日は酷暑で冷たいものをと思い「三宅商店」へ。町家をリノベーションしたオシャレなカフェは、いつもは並ばないと入れない人気店の一つですが、この日は並ばずに入店できました。メイン通りを含め、倉敷の観光客は明らかに減少しています。
町家をリノベーションした「クラシキクラフトワークビレッジ」は、地産素材を活かしたハンドメイドクラフトのショップ兼工房が集まっています。デニム、てぬぐい、ガラスアクセサリーなど、オリジナリティ溢れる商品は、見ているだけでもワクワクします。工業製品に溢れる現代だからこそ、ハンドメイドを手にしてみては?
私たち夫妻は、アラパープのバッグを愛用しています。オーダーメイドも手頃な料金なので、自分好みのサイズをオーダーしました。
今、美観地区では「#美観地区は元気だったよ」の取り組みが行われています。SNSで「#美観地区は元気だったよ」のハッシュタグをつけ、倉敷の普段通りの状況を発信することで、倉敷を応援することができます。
インスタ映えする観光スポットとしても人気ですよ。
#尾道は元気だったよ|広島県尾道市
鷲羽山近くのホテルに宿泊し、次の日は尾道へ向かいました。
西日本豪雨の影響で、尾道全域で1週間断水が続き、多くのお店が一時閉店を余儀なくされました。区間不通となっていたJRも運転再開しているものの、現在の尾道は観光客がまばらな状況でした。
写真の千光寺公園(千光寺)は、土砂崩れの場所があり、豪雨による爪痕がまだ残っていましたが、通常通りの観光ができます。頂上からのパノラマ風景は、以前のままの素晴らしい景色で、手前に尾道水道、瀬戸内海の島々を見渡せます。
尾道に寄ると必ず立ち寄るお店の一つが「東珍康」です。地元の方にも愛され、遠方からも食べに訪れるというファンがいる人気店で、私のイチオシが「野菜炒めラーメン」です。麺好きの方もそうでない方も、是非一度ご賞味ください。
東珍康とセットで必ず訪れるのが「からさわ」です。パリっとした食感のコーンの中に、シャリっとしたたまごアイスが美味しく、長年通っています。新規開拓も楽しいですが、自分好みのお店を見つけて、定期的に訪れるのも旅の醍醐味ですね。
今回は台風12号の影響で、2つの観光地しか周遊できませんでしたが、交通の混乱やトラブルもなく、平常通りの観光ができました。再来週もまた山陽エリアを訪れようと計画しています。
【西日本豪雨復興応援周遊旅行2】8月18日(土)
7月下旬に引き続き、2回目の岡山県・広島県の周遊旅行にでかけました。
生憎、2日間の時間しかスケジュールがなく、1日目は岡山でボランティア活動、2日目は観光地を巡りました。
8月18日(土)岡山後楽園レポート
8月17日(金)にボランティア活動と交流を終えて、後楽園の目の前にあるホテルにチェックインしたのは21時過ぎでした。
部屋から後楽園を見ると、光と音で後楽園を彩る「夏の幻想庭園」が開催されており、駐車場は帰宅する乗用車で長い列が出来ていました。夜の涼しい時間に散策できるのはこの時期ならでは。8月31日まで開催されているので、是非訪れてみてくださいね。
翌朝午前11時頃、後楽園に訪れると、お盆明けの週末に関わらず、観光バスは1台だけでした。乗用車の駐車スペースもまだまだ余裕がありました。園内を歩いてみても、団体の旅行客が明らかに減少しています。
週末にも関わらず、ゆっくり後楽園を散策することができました。紅葉シーズンの後楽園も美しいので、また秋にも訪れることができたらいいなと思います。
8月18日(土)倉敷美観地区レポート
岡山市で食事を住ませ、倉敷へ向かいました。後楽園を2時間ほど散策したので、到着したのは14時頃でした。
前回の美観地区の写真と見比べていただければ分かると思いますが、美観地区は大変賑わっていました。もちろん、この日はお盆明けの週末ということもあるのですが、地元の方の懸命な観光PRや、岡山宿泊クーポンの効果があったのではないでしょうか。
以前は閑散としていた裏通りも賑やかさを取り戻していました。前回並ばずに入れた「三宅商店」さんも沢山の方が待っていました。観光ガイドの方に話を伺うと、お盆から個人旅行客が徐々に戻ってきているとおっしゃってました。
私も10年ほど前に依頼したことがあるのですが、美観地区ではボランティアの方が無料でガイドをしてくれます。倉敷を何倍も楽しめるので、お勧めです。
お問い合わせ先: 倉敷地区ウェルカム観光ガイド連絡会 TEL(086)436-7734迄(事前予約必須/個人客は無料)
報道にもありましたが、美観地区のバス専用駐車場は今も閑散としています。(写真左奥のバスは観光客を乗せたものではないそうです)さきほどの後楽園でも止まっていたバスが私と同じルートで訪れていました。美観地区は団体客を中心に、今も大幅に減少しているそうです。ふっこう周遊割(豪雨復興キャンペーン)に期待します。
8月18日(土)尾道レポート
実は、後楽園⇒倉敷⇒呉⇒宮島を一日で巡る予定でしたが、倉敷で観光ガイドの方に話を伺っていると時間があっという間に過ぎてしまい、予定を変更せざる終えなくなりました。そこで最後に尾道へ立ち寄ることにしました。
千光寺の駐車場も前回よりは車が停まっているものの、例年に比べ少ないそうです。尾道も問題なく観光することができます。
この日も快晴で、展望台からは四国連山まで見渡すことができ幸せでした。いつもの尾道ラーメン「東珍康」に寄り、尾道を後にしました。
福岡までの約400キロを含め、この日は渋滞が一度もありませんでした。(渋滞がないのは嬉しいことですが・・・)多くの方に被災県に訪れていただき、もっともっと元気にしたいものです。
次は、今回行けなかった地域を周遊しようと計画しています。第2回目のレポートは以上です。
みち旅 中国ドライブパスで高速道路料金が最大半額
マイカーやレンタカーで中国地方を旅行される方に耳寄りの情報です。
NEXCO西日本(みち旅)は、中国エリアの高速道路が定額料金で乗り放題になるETC専用周遊割引「ぶらり中国ドライブパス2018」を実施しています。
関西・四国・九州の対象エリアからの往復と、周遊エリア内の乗り放題がセットになった「発着型」プランと、中国地方の対象インターチェンジから出発し、各周遊エリア内が乗り放題になる「周遊型」プランの2種類があり、うまく活用すれば、高速料金が通常料金の半額以下になります。
例えば、私の今回の高速道路利用ルートは、
- 福岡〜倉敷(9,280円)
- 倉敷〜尾道(1,810円)
- 尾道〜福岡(8,170円)
と、通常料金19,260円ですが、土休日の2日間なら8,000円、全日3日間プランでも10,000円とお得度は明白です。中国地方の周遊旅行にお役立てください。
観光で元気に!ふっこう周遊割、間もなく
風評被害を払拭し、早期に観光復興するための支援パッケージ「豪雨復興キャンペーン(11府県ふっこう周遊割)」の準備が進められており、間もなく開始される見込みです。
豪雨復興キャンペーン(11府県ふっこう周遊割)は、岐阜県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、高知県、福岡県の11府県のうち、2県・2泊以上した場合に、宿泊料金が割引される制度です。
国が実施する観光需要喚起の制度ですので、是非ご活用ください。
【 豪雨復興キャンペーン(西日本ふっこう周遊割)最新情報はこちら 】
自粛NO!被災府県を観光して元気に
被災者が沢山いらっしゃる中で、「観光は自粛すべきではないか」という声もありますが、このまま風評被害が拡大すれば、復興にさらなる時間を要してしまいます。
また「安全に観光できるの?」と心配の方もおられるようですが、ほとんどの地域で通常通りの観光ができます。現地の観光協会へ問い合わせたりするなど、ご自身で正しい情報を入手することが、早期復興の応援に繋がりますし、あなたが観光することで地域が元気になります。
私自身もこれから沢山観光をしようと計画していますので、是非あたなも訪れることで応援してくださいね。