平成30年8月28日(火)に、岡山県・広島県・愛媛県をはじめとする11府県は、国の観光支援交付金を活用した旅行割引制度「11府県ふっこう周遊割」を始めました。
当サイト(お得に旅するサイト)では、熊本地震の際に実施された九州ふっこう割以降、ふくおか応援割、鳥取ふっこう割を特集してきましたが、情報を発信する者として、現地へ赴き、現地の方と交流し、現地のそのままの様子を読者の方へレポートし、国による制度が終わっても定期的に訪れることにしています。 <第1・2回目の岡山・広島レポートはこちら>
今回、4日間確保できたので、福岡から飛行機で松山空港へ飛び、愛媛県と高知県をぐるっと一周してきました。お得な旅行情報やお勧めの観光情報と共にレポートします。「行ってみたい!」、「行ってみよう!」と思っていただければ幸いです。
このページの内容
四国の高速・主要道路は復旧済、9/13JR四国全線復旧
福岡県の自宅を出る前に、通るルートの道路情報と天気予報をチェックしました。四国の中でも被害が特に大きかった愛媛県の南予エリア、高知県の宿毛エリアを含め、高速道路や主要道路は通行止めもなく、天気予報も台風が過ぎたあとだったので、問題ありませんでした。
9月13日(木)には、現在運転を見合わせているJR予讃線卯之町駅~宇和島駅の運転が再開し、JR四国線全線復旧予定です。お得な格安フリーきっぷも発売されるので、是非チェックしてみてくださいね。
【 四国の道路状況(四国地方整備局) 】
空路で松山へ、レンタカーで周遊旅行
今回は4日間という短い時間で2県を周遊するので、時間短縮のためにマイカーではなく、飛行機で松山空港まで飛び、レンタカーを借りて、周遊することにしました。
じゃらんレンタカーのクーポンを利用して、4日間免責込で14,000円で借りることができました。”松山空港で借りて、高知空港で返却する”といった乗り捨て利用も、追加費用6,000円〜10,000円くらいなので、2泊3日で周遊したい方にお勧めです。
大阪や東京など、遠方にお住まいの方でも、空路なら簡単にアクセスし、レンタカーを借りて、愛媛県・高知県を周遊することができます。
【 レンタカークーポンはこちら 】
高知県のブルーを満喫する復興応援旅行
松山空港に着き、西条市役所で働く友人の元へ向かい、東予エリアの現状を聞いたあと、高知県の観光協会の方に教えていただいた「仁淀ブルー」を見に行くために、国道194号線を南下しました。
四国一周旅行は、これまでに3回経験がありますが、高知県いの町・仁淀町は、初めての訪問で、とても楽しみでした。
仁淀ブルー|日本一美しい神秘色
西条市から国道194号線を南下すると、仁淀川の支流である”枝川川”に「にこ淵」という地元の方が”神聖な場所”とするスポットがあります。8月24日に通行止めが解除されたという情報を道の駅で伺い、立ち寄ることにしました。
夏休みの週末であったため、駐車場は溢れていました。駐車場の近くにある急な階段を降りると、美しい滝が迎えてくれました。”水神の化身とされる大蛇が棲む所”とされるのが、ここ「にこ淵」です。
続いて国道439号線を経由して、「仁淀ブルー」の名で一番人気のある「安居渓谷」を目指しました。バーベキューや川遊びをしているファミリーやグループが多く賑わっていました。木陰は涼しく、駐車場から飛龍の滝まで遊歩道が整備されており、川沿いをゆっくり散策することができます。一日ゆっくり過ごしたいと思える場所でした。
土佐湾のブルー|サーファーにも人気の太平洋
仁淀川を楽しみながら下流まで南下し、坂本龍馬の銅像のある「桂浜」へ。ここは月の名所としても有名で、お近くに宿泊する際は、是非夜の空を眺めてみてはいかがでしょうか。この日は、大きなお月様が輝いていました。
初日は、高知県独自のふっこう割クーポンを利用して6,000円もお得に宿泊させていただきました。
食事は宿でとらずに「ひろめ市場」へ。もちろんお目当ては、高知県の特産品「カツオ」。
地元の方に教えてもらったのですが、同じ「カツオのたたき」でも、”冷凍”と”生”のカツオが販売されており、断然美味しいのは”生”と表記のあるカツオです。高知県に来たら、是非「生の藁焼きカツオのたたき」をご賞味くださいね。絶品です。
四万十川ブルー|日本一の清流は世界遺産級
翌日は高知桂浜道路を西へと、ダイナミックな太平洋の「フルー」を眺めながらのドライブを楽しみ、四万十川を目指しました。
四万十町中央から国道381号へと入り、四万十川の中流から下流に沿って、ドライブするコースにしました。幸いにも天気に恵まれ、ひたすら四万十川の「ブルー」が続くドライブを楽しみました。
道の駅でランチをしましたが、目の前がこの絶景です!仁淀川と四万十川は、世界自然遺産と呼ばれてもおかしくないくらいの美しさがあります。
四万十川はラフティングやレンタサイクルなど、アクティビティも楽しめます。実はカヌーを申し込みしていたのですが、前日に催行しないとの連絡があり断念しました・・・。
足摺岬のブルー!四国最南端のダイナミックなブルー
四万十川沿いを一気に下り、四国最南端の地「足摺岬」へ。ここはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの2つ星を獲得しており、訪日客にも人気のスポットです。
夕方なので逆光でしたが、海に光が指すと、なんとも言えないブルーを楽しむことができます。
周辺には見どころも多く、白山洞門、金剛福寺などへも訪れてみてくださいね。
2日目は、足摺岬の近くのホテルに、高知県独自のふっこう割クーポンを利用して8,000円もお得に宿泊させていただきました。
柏島ブルー!船が浮いて見えるほどの透明度
7〜8年前に訪れたお気に入りの場所がありまして、それが「柏島」です。
橋の影は真夏でも涼しく、橋の上から泳いでいる魚や海底が見えるくらいの透き通った海です。20組〜30組くらいのグループがシュノーケリングや海水浴を楽しんでしました。
あまりにも美しいので、ドローンを使って空からも撮影しました。
愛媛県の美味と温泉を満喫する復興応援旅行
愛媛県の道の駅は楽しい!
ここからは、愛媛県の特産品を目当てに、柏島から国道56号線を北上します。
まずは全国的にも珍しい生の鯛を使った宇和島の郷土料理「鯛めし」をいただきました。身が締まった鯛を卵と絡めていただく鯛めしは、あまりにも美味しすぎて、お櫃にあったご飯があっという間に無くなりました。
愛媛県といえば「みかん」が有名ですが、本州ではあまり見かけない柑橘系フルーツも並んであったりするので面白いです。
みかんジュースを家族に送り、道の駅「内子フレッシュパークからり」でピオーネをおやつ代わりに頬張り、内子の町並みを散策しました。「内子フレッシュパークからり」は、川遊びを楽しめるので、ファミリーにお勧めです。
この日は日が暮れてしまったので、道後温泉の宿へ向かい宿泊しました。
本館改修前の道後温泉本館へ行こう
道後温泉のシンボルである「道後温泉本館」は、平成31年1月15日より、7年をかけて改修工事を行います。その間は、部分営業となるのですが、レトロな外観を楽しむのは今がチャンスです。
来年からの工事中も「見せる工事」で観光客が楽しむことが出来るような見学ツアー等を市は考案中で、既に「道後温泉別館・飛鳥乃湯泉」や、地元民が主に利用していた外湯「椿の湯」も改装しオープンしており、平成31年1月15日以降も道後温泉を楽しむことができます。
愛媛人気ナンバー1のインスタ映えスポット
4日目で疲れていたこともあり、チェックアウトの時間まで宿でゆっくりし、松山市内で”生”ではなく、”釜”で蒸した「鯛めし」をいただきました。宇和島の鯛めしも絶品でしたが、こちらの鯛めしも絶品です。
その後、同行した妻のリクエストで、インスタ映えスポットとして人気の「下灘駅」へ。到着してみると、若い女性やカップルが多く集まっていて、驚きました。駅のベンチに座ってみましたが、潮風が気持ちよく、時間を忘れてしまいそうな雄大な景色が広がっていました。
向かう途中の国道378号「夕焼けこやけらいん」もシーサイドをずっと走る、お勧めのドライブコースです。
最終日は18時までにレンタカーを返却しないといけないため、見ることができなかったのですが、下灘駅からの夕陽は最高でしょうね。是非、夕方に訪れてみてくださいね。
国の助成金を活用した「11府県ふっこう周遊割」受付開始
風評被害を払拭し、早期に観光復興するための国の観光支援キャンペーン「11府県ふっこう周遊割(豪雨復興キャンペーン)」がスタートしました。
11府県ふっこう周遊割(豪雨復興キャンペーン)は、岐阜県、京都府(※京都市を除く)、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、高知県、福岡県の11府県のうち、2県・2泊以上した場合に、国の助成金により1名1泊あたり最大6,000円を割引する制度です。
国が実施する観光需要喚起の制度ですので、是非ご活用ください。
【 ふっこう周遊割の最新情報はこちら 】
旅行を自粛せず、観光で西日本を元気に
被災者が沢山いらっしゃる中で、「観光は自粛すべきではないか」という声もありますが、このまま風評被害が拡大すれば、復興にさらなる時間を要してしまいます。
また「安全に観光できるの?」と心配の方もおられるようですが、ほとんどの地域で通常通りの観光ができます。現地の観光協会へ問い合わせたりするなど、ご自身で正しい情報を入手することが、早期復興の応援に繋がりますし、あなたが観光することで地域が元気になります。
私自身、これからも沢山観光をしようと計画していますので、是非あたなも訪れることで応援してくださいね。